最近、ベトナムで働く外国人が増えており、外国人を雇用するベトナムの企業や組織からの需要も増えています。
まず初めに、ベトナムで働くためにビザを取る方法について、見ていきましょう。
ベトナムで働くためのビザ取得
職探しのためベトナムに行くには、観光ビザでも商用ビザでも問題ありません。しかし、大きな違いが一つだけあります。
観光ビザで職探しすることはできますが、職を得たときすぐに働くことはできません。もし職を得ることができたなら、まずはベトナムから出国したのちに、商用ビザを取得して就労ビザに切り替えるか、雇用主に直接就労ビザを申請してもらいます。
一方で、商用ビザは職探しをすることができるだけでなく、職を得た場合、すぐに働き始めることができ、就労ビザに切り替えることが可能です。
観光ビザも商用ビザも、入国時に容易にビザを取得することができます。
ベトナムビジネスビザの取得方法
ベトナムビザの種類とビザの取得方法 – ベトナムの人材紹介会社 キャリアリンク
①ベトナム大使館・領事館で申請し、取得する。
パスポートと証明写真(3cm x 4cm)に加えて、招聘状(取得許可番号)と申請料を持って、ベトナム大使館・領事館にて申請します。
申請場所によって発行され取得出来るまでの日数は異なりますので、それぞれお事前に確認しておいてください。
②インターネットで申請し、ベトナム国内の国際空港で取得する。
インターネットで必要事項を入力し、ビザ申請書をプリントアウトします。申請書と招聘状(取得許可番号)を持って、イミグレーション手前にあるビザ発給窓口にて取得することが出来ます。この際にビザの料金を支払います。
*パスポートの有効期限が、ビザの有効期限プラス3ヶ月以上ないと取得出来ません。
ベトナムでの求人
- 都市部において国際貿易が活発になるにつれて、ベトナムでの求人は増加傾向にあります。すでに多くの若者は英語も話せますが、学校はプロモーションの一環として外国人を歓迎しています。
- 都市部やその他の地域における外国人特有の仕事を見つけ出すのは困難でしょう。なぜならベトナム語を話せることが必須になりますので、ベトナムでそうした仕事を見つけるのは難しいです。
- 英語教師になる、もしくはベトナムの国際組織でボランティアをするということは、可能性として十分にあり得ます。実際、観光客として都市部で滞在したのちに、英語を教えるようになった多くの方がいらっしゃいます。
- ボランティアの求人には、障害児支援や女性のための保護施設、もしくはNGO(非政府組織)も含まれます。
- 外国人がベトナムに移住して就労もしくはボランティアには、国籍や仕事内容により異なりますが、ある程度の費用がかかります。同様に、雇用するにあたっては、企業側にも費用がかかるということは覚えておきましょう。
外国人としてベトナムで働くには
1. ウエブサイトで求人を探す
まず初めにLinkedIn などのSNSにアクセスしてみましょう。すぐに仕事をみつけることは難しいかもしれませんが、将来の仕事をみつけるためのきっかけとなる知り合いを見つけることができると思います。あなたが探している業種においてすでに働いている人からにアドバイスをもらうことも可能でしょう。
ベトナムの主要求人サイト
求人サイトは多くの企業と求職者を便利にかつ迅速に結びつけるプラットフォームとして機能しています。
ベトナムで仕事をするには、まずは職種と必要な給料を選んでみましょう。すぐにあなたに最適な職種が表示されることでしょう。次に採用担当者に連絡をするか、もしくはオンライン申請をして、面接の日時を調整しましょう。うまくいけば、すぐに働くことができるでしょう。それではベトナムの主要求人サイトをご紹介します。
CareerLInk Vietnam
キャリアリンクベトナムはベトナムでは日本人向け求人情報や日本語人材向け求人情報においては求人数が多く集まっている求人情報サイトとして有名なサイトです。
日本人向け(日系企業中心の求人情報)
サイト名:ベトナムの転職なら人材紹介会社キャリアリンクベトナム
外国人向け(英語必須の求人情報)
サイト名:CareerLink Vietnam for English speaker
ベトナムワークス
今ではエン・ジャパン株式会社の子会社となっているベトナムワークスはベトナムで最も有名な求人情報サイトの一つです。毎日多くのベトナム人求職者閲覧しています。このサイトに登録している企業の数もかなりの数になりますが、特に経験値のある転職者に向いています。
サイト名:ベトナム最大の求人・転職サービス|ベトナムワークス
[注意] 日本人向け求人ページは3年以上更新されていません。(2020年 記事執筆時)
CareerBuilder
ほとんどの求人は高収入です。この求人サイトは多国籍にわたる求人が掲載されており、高度な業務レベルや経験が要求されているでしょう。もしもその経験がございましたら、こちらは最適な求人サイトでしょう。
サイト名:CareerBuilder.vn
Mywork
40万社以上の企業登録と20万人以上の求人者がいますので、求人サイトとしては優れていると思います。
サイト名:マイワーク
1001vieclam
DBIZグループによって立ち上げられた1001vieclam.comは、設立間もないサイトですが、すでに15000社の登録と20万件以上の求人が掲載されています。企業にとっても求職者にとっても最適な場所といえるでしょう。
サイト名:1001vieclam.com
Vieclam 24h
24h.comから継承したこちらの求人サイトは、ベトナムでもっとも多くの訪問者と求人掲載があります。毎月25000件以上の求人掲載と毎日の何百人もの訪問者がいるのがその特徴といえるでしょう。
サイト名:Vieclam 24h
Timviecnhanh
こちらも多くの求職者が閲覧する求職サイトです。求人掲載数ならびに企業数としてはかなりの数になるでしょう。
サイト名:Tim Viec Nhanh
Itviec.com
もしITの経験がありましたらこちらの求人サイトをお薦めします。こちらのサイトはIT専門の求人サイトです。掲載数は少ないですが、質の高い求人が掲載されています。もちろん掲載されている求人の給料は高いですが、それだけ求められる経験や知識のハードルも高いです。
サイト名:it viec
Vieclam.tuoitre.vn
最後にご紹介するのがvieclam.tuoitre.vnです。こちらはTuoi Tre newspaperから派生した求人サイトであり、Careerbuilderパートナーでもあります。vieclam.tuoitre.vnに掲載される企業はほとんどが優良企業であるので、よい求人をみつけることができると思います。
サイト名:tuoitre online
2. 友人に助けを求めましょう
求人をする際に、社交性というのは最も重要なツールです。企業というのはそこにおける社員の知り合いというだけで多くの便宜を図ってくれる場合があります。ベトナムで外国人として仕事に就くには非常に有効な手段です。あなたが希望する業種で働く人と知り合いになれるよう努めてみましょう。
アドバイス:必ずしも一人一人に電話をかける必要はないです。出会った人に単純にあなたがAという業種でBというポジションを希望しているという「知らせ」をさりげなく伝えてみましょう。家庭にいる人があなたの求職に役立たないなんて思わないでください。実際、あなたが旅行で訪れるベトナムのような離れた場所でさえ知り合いがベビーシッターを探しているかもしれません。
3. ベトナムの地元紙を使った職探し
多くの求人リストは無視して構いません。あなたの住まいの地域だけに絞ってください。情報を得たら、直接コンタクトしてみましょう。まだ求人さえしていない職種に巡り合えるかもしれません。
アドバイス: 職探しをするためだけに遠くに行く必要はありません。会社によってはこちらから伺うよりも向こうから来てもらうことができるかもしれません。特に専門職を募集しているなら猶更でしょう。なので、地元紙を読むだけでなく、他に求人を載せていないか確認してみましょう。
4. ベトナムの大学で働く
大学であればキャンパス内に様々な仕事があります。食堂やイベント運営、もしくは募集さえあればツアーガイドになることだってできます。これらの仕事は割のいいことが多いうえに、キャンパスが家から近ければ通勤も便利です。それに決まった時間で働くことができれば、ほかの空き時間には旅行や余暇を過ごすことができます。
アドバイス:大学はほとんどの場合、学校の始まる時期よりかなり前にアルバイトを募集します。ベトナムで外国人として働くには、大学のホームページもしくは関連部署に直接募集がないか聞いてみましょう。
5. 無給で働く
あまりお金に興味がなければ、将来的に働きたいと思う会社で一定期間、無給で働いてみるのもいい方法だと思います。その間に必要となるスキルを身につけ、専門的な職場で様々な事を学び、仲間をつくることができます。良い仕事をすれば、必然的に将来、就職のチャンスがめぐってくるでしょう。
6. ジョブフェアに参加する
ジョブフェアに希望する企業が参加していれば、担当者に会うことができます。可能であればそうした機会に参加すべきでしょう(通常は無料で参加できます)。企業の採用担当者と直接話すことができれば、希望している職種の条件など詳細を理解することができるでしょう。
7. 起業する
不況の時にこそ、自営業を営むことは優れた選択だと言えます。もちろん成功するには、あなたの実力と情熱次第であることは言うまでもありません。
“Save the Student”という団体の設立者は、自らを知ることが重要であると主張します。もちろん起業することは素晴らしいことでありますし、ものすごい冒険であり、多額の利益を得ることもできるかもしれません。ウエブサイトなどを通じて若年層でも会社を設立することが難しくなくなってきました。 Smarta.comやShell-LiveWire.comで設立者の創業物語や成り立ちを読むことができます。
もし1年後に思ったように行かなかったとしても、あなたは素晴らしい経験を手にすることができるでしょう。それに、もし一度決心したことであれば、後悔することはないでしょう。